【第962号】 自由に考えて良いの意味
商品開発や企画立案時に上司から固定観念にとらわれずに
「自由に考えて良い」と言われ、自由に発想して提案した結果
「却下された」という経験を誰もがしていると思います。
何故、このようなことになるのでしょうか?
それは自由という意味を履き違えたからです。
「自由とは責任を伴う選択」です。
学校で「今日は自由時間です」と言われて、
校外に映画を見に行ったり、近所の駄菓子屋に行くことは許されません。
白銀の山で、誰も滑っていない場所を自由に滑るのはとても楽しいことですが、
遭難して救助されるような迷惑をかけることを許されている訳ではありません。
よくよく勘違いされるのが
自由=解放
です。
牢獄に捕らわれていた人が解放されたら自由を感じるでしょうが、
私たちの日常にはそのような自由はあまりなく、
責任がある自由が多いでしょう。
本メルマガでも何度か触れていますが、私が最初に社会に出たのは
ホームセンターという業態が未成熟で、品揃えを模索している時代でした。
私は入社2年目の春に、30坪の部門長として売場を任されました。
年間の粗利額目標のみ指示がありましたが、品揃えについては
完全に任され「自由に使って良い」とだけ言われました。
すなわち、法律やモラルに反しない限り、何を売っても良いということです。
どうして良いか解らず、結局、15坪は釣具の売場にして、
そのころ流行り始めた「ブラックバス」を中心とした品揃えにし、
残り15坪は学生時代の経験からテニスと野球の売場にし、
冬場はそれらをすべて撤去し、スキーの売場にしました。
結果的にはこれらの商品を売っている量販店がほとんど無い時代でしたので、
大成功でしたが、大学を出たばかりの私には、
自由どころかとても重い負担であり、
自らのアイデアや行為が、店全体に影響を与えることになる
とても大きな意思決定で、大きな責任を持つことになりました。
この時代を今振り返り、自由であることを考えると
選択の自由を選択するとそこには責任を持つという束縛が生まれる
と言えます。
若いときに本当に良い経験をしました。
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
本ブログはメルマガで配信されます。
ご希望の方は下記の登録フォームをご利用下さいませ。
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=afspwg
★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
☆★☆★☆★「オールインワン」コンサルティングのご案内☆★☆★☆★
●「経営者のメンター」
●「経営戦略の立案とその実行サポート」
●「成果に直結する管理職のマネジメント及びチームビルディング能力向上サポート」
●「働きがい、やり甲斐に繋がる組織・風土及び社員の人格作りのサポート」
●「営業やマーケティングの成果倍増アドバイザー」
これらが一つになったコンサルティングメニューがスタートしました。
これによって、御社の現場力を倍増させ、人財育成と業務成果を高めます。
また、上記から、重要度の高いものを選択して、経営改善するコースもあります。
詳しい内容は下記をご覧下さい。