【第969号】 エリートばかりではダメ!ジャガイモから学ぶ中小企業の進化論
幼い頃から生物学、地学、天文学が好きでいまだにその種の本を読んでいます。
その中から、個性について「なるほど~」と思うことが書かれていましたので
ご紹介します。
以下は、ちくまプリマー新書から出ている
著者 稲垣栄洋氏 「はずれ者が進化をつくる ~生き物をめぐる個性の秘密~」
からの引用です。
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アイルランドのジャガイモが壊滅的な被害にあった理由
ジャガイモは南米アンデス原産。
収穫量が多い品種もあれば、収穫量は劣っても病気に強い品種もある。
ある病気に弱くてもある病気には強い品種もある。
アンデスでは様々な品種が栽培されていたので、
病気が発生して枯れる品種があってもすべてのジャガイモが枯れることはなかった。
しかしながら、このようなつくり方では収穫量を増やせない。
アイルランドにジャガイモを伝えた際には収穫量の多い品種の中から、
更に収穫量の多い品種を選び出し、エリートのようなジャガイモを作った。
しかし、ある一つの病気でアイルランドのジャガイモは壊滅状態になった。
人間にとって必要な価値観「収穫量が多い」という個性は、
病気に強いという個性を持っていなかったから、壊滅した。
個性が重要であるという証拠である。
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日本はすでに大変な時代を迎えています。
日本が抱える社会課題は、環境、資源、労働、教育などと多岐にわたりますが、
その中でも代表的なのが以下になるでしょう。
「少子高齢化」「人口減少」「人材不足」「後継者不足」
「長時間労働や過労死などの労働環境やワークライフバランスなどの問題」
「格差社会が生む貧困問題」「子育て支援、待機児童などの子ども関する問題」
「社会的孤立と引きこもりなどのコミュニケーションとメンタルの問題」
「老老介護、介護保険制度の限界、人材不足などの介護問題」
「性別平等と女性のキャリアアップなどの問題」
「社会インフラの老朽化」「防衛」など。
このように挙げてみると昭和の時代にはなかった問題ばかりです。
このような社会的な病気が蔓延している中で、
企業は雇用を推進し、利益を出していかないとなりません。
ある一定以上の偏差値や性格検査で平均的な纏まりをみせている人、
すなわち上述のジャガイモで言うと「エリート」が作る法や制度の整備で
何とかなるレベルでしょうか?
私は
否
と思います。
しかしながら、私たちは好むと好まざるとに関わらず、
与えられた条件で生き延びるしかありません。
このときに頼りになるのは自分達の周辺にいる人です。
特に職場の仲間が会社と自分を支えてくれます。
素晴らしい企画を次つぎに出してくる社員もいれば、
企画力は低いけれど実行力は高く、最後まで粘ってくれる社員もいる。
ある仕事には弱くても違う仕事には強い社員がいる。
アンデス産のジャガイモのようにバラバラの個性こそ必要とされます。
クレドなどで、心の根っ子はしっかりと繋がって纏まっているけれど
発想や行動は型にはまらずに個性が突出している!
中小零細企業が生き延びるには、これしかないと思います。、
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