お電話でのお問い合わせ075-253-2429
2019/6/7 午後は感動経営コンサルタント協会の更新研修で浜松市南区にある沢根スプリング株式会社様を訪問しました。
社名の通りスプリングの制作をされている会社で 第四回 日本で一番大切したい会社 中小企業庁長官賞を受賞されました。
昭和41年以来、53期連続黒字経営をされています。ですが、「売上を上げろ!」「利益を出せ!」といったパワーで高業績を上げられている訳ではありません。
経営理念は以下の通りです。
1番上の「適正な利益を上げ、適正規模を守り、・・・」という箇所はかんてんぱぱの伊那食品工業株式会社とも通じる部分ですね。
無理をすると必ずしっぺ返しが来て、従業員や取引様に迷惑を掛ける。少しずつでも良いので無理をしない、という考え方です。
「腹八分目経営」とはそういうことなのでしょう。
今年4月よりスタートした「働き方改革」ですが、沢根スプリング様では「楽しみ方改革」という考え方で「幸せな働き方」を目指されています。
「世界最速工場」とは、自分達の強味、弱味を見直し、価格以外の部分で差別化を図ることを考え抜いて、出来てきた目標です。
バネは自動車部品に多数使われます。自動車部品はご存知のように量産品であり、非常に価格要求と納期要求が厳しい部品です。
それに応えようとすると自ずと従業員に無理をささなくてはなりません。
そこで、「より早く、より安く」を要求されない、小ロットやスポット品の売上シェアをあげることを目指されました。
そのために、機械の一台を緊急対応のために空けておく、といったことをされています。
多くの工場で設備をできるだけ長く稼働させることを考え、24時間稼働が理想のような考え方をされています。
ところが、沢根スプリング様では、楽しく働くことをモットーにされていますので、残業・夜勤となる機械設備の稼働率アップはやられていません。
極めて明瞭です。コーケン工業様と同様に固定概念を変えた発想です。目からウロコでした。
遠州はホンダ発祥の地であり、本田宗一郎の「やらまいか(やってみよう)」という言葉が物づくりの楽しさとして、生きています。
沢根スプリング様もこの「やらまいか」を大切にされており、効率主義経営ではなく、人間力が必要な「挑戦してみる」精神を持たれています。
人間力があるからこそ、他社との差別化に繋がる、というのが上の画像でわかりやすいです。
人間力を高めるには自己成長が欠かせません。
自己成長は「考える機会を与える」ことが重要です。
ネッツトヨタ南国の横田さんも「どう思う?」と答えを教えない経営をされています。
すばらしい経営をされている会社は、みなさん同じ様な根っこをお持ちのように思います。
とても勉強になった一日でした。
ありがとうございました。
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。