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2019/6/8 上甲晃先生のご講演を聴くことができました。以前よりお話しを伺いたい方だったので、とても楽しみであり、講演終了後の学びも大きかったです。
上甲先生は松下電器に入社後、松下幸之助氏が起こされた「松下政経塾」の塾頭を勤められました。
松下電器を退職後は、有限会社志ネットワーク社を設立され、全国五地域で、『青年塾』を展開されています。
松下幸之助氏の考えと実践を身近で体験された方なので、一つひとつのお言葉に「幸之助氏の魂」を感じました。
パナソニックでも松下幸之助氏と直接関わった人が今は一人も居ないとのことですので、上甲先生の様な方から「松下幸之助氏」の数々の所作とお言葉をお聞きするのは有り難いことと思います。
とても充実した2時間でしたが、多数の学びの中から、一番の学びを記します。
経営とは?
人間が人間たらしめる条件は経営ができることである。
経営とは会社経営に限らず、自分の人生の経営も含まれます。動物は自分の未来の経営ができません。人間だけができる、という考え方です。
肩書きは社長であるが、経営をしていない経営者が多い。
経営とは以下の3つのことができていること。
①将来のあるべき姿を示す。
すなわち「理想」を示すこと。目先のことを一生懸命やっているのは経営では無い、ということ。
②どういう段取りを踏んで実現させるか?
理想に対する「現実」をどうするか?ということです。理想は語るけど、現実は手付かず、という経営者も多いです。
③その上に立って、今日から実行する
理想は「実現」ささないと意味がありません。何をどうやって実現させるか?
素晴らしい波を乗り切る技量がサーファーの技術です。どんな優れたサーファーも波を待ちます。ですが、素晴らしい技術を持っていても「波を作る」ことはできません。サーファーと同様に経営者には、景気という波を待っている人がいます。
ホトトギス
信長「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
秀吉「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」
家康「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」
有名な話ですが、松下幸之助氏はこの3つには無い答えを出しています。それは・・・
幸之助氏「泣かぬなら、それもまた良しホトトギス」
実は本田宗一郎氏も同じ考え方をされたそうです。
「排除」ではなく、「全てを受け入れる=活かす」という考え方です。
人の長所に気付ける人を育てる
部下を持ったときに「強味」を伸ばすのではなく、「できない=弱味」の指摘をする人がいます。
ライバルとの差別化は「弱味」ではできません。如何に自社や自部署の「強味」を伸ばすか!
これが重要なのに、弱味を見てはダメです。
コンサルという仕事はとかく「弱味」を修正していくことが仕事になりがちなので、注意したいと思います。
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