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5月例会は伊部株式会社様のベンチマークです。
今回は11社28名の参加です。ベンチマーキングの評価は下記の通りです。
2018年 96.8点
2019年 95.5点 僅かに昨年を下回っていますが、95点を超えてくると参加者の評価基準の違いによって結果が変わるので、気にする必要は無いでしょう。素晴らしい高得点と思います。
今回のベンチマークで初めて気付いたことがあります。
ベンチマーク修了後の感想交換時に多くの方が「綺麗、感動しました、継続力が凄い、やらされ感が無い、評判通り、我が社と比べて全く違うレベル・・・・」という言葉を使われていました。
私は15年近く、伊部様でコンサルをしていますので、日々の積み重ねが今日に至っていることを見てきましたし、その間のすさまじい努力も知っています。その結果を皆さんが高い評価をされることは自分の事の様に嬉しいですし、私の顧問先の中でもダントツに凄いと思います。
けれど「それを凄いと思うことが実は間違っているのかも?」と今回思いました。
そう思ったきっかけは二人のスタッフの取組を聞いたからです。
最初は西梅田店 古田店長のお言葉です。
ディスプレイに使用している貝殻は実家のある鹿児島から全て持ってきたそうです。
灯台や錨、カモメは発泡スチロールの手作りです。
自宅で家族と一緒に作ったそうです。
業務中に職場の仲間に手伝って貰った手作り品はたくさん見たことがあります。ですが、家族と一緒にお店の装飾品を作る、というのは初めて聞きました。
どんな会話をされながら作られてたのででしょう?
家族が古田さんの仕事や伊部さんで働いていることを応援してくれるから、できることだと思います。
羨ましいなぁ~と思いました。
また、お客様の声をただ聞くのではなく、その声を業務効率に繋がる様に工夫し、お客様満足と生産性の両方を満たす工夫が随所にあります。
ショッピングではなく、ふらっと立ち寄られたお客様とは立ち話をするよりも、寛いでいただく方が良いと考え、ソファを置かれました。ソファはレジの方を向いていますので、レジにいる店長は業務をしながら、お客様と話ができます。また、ソファは入口を入られたお客様には見えない位置に置かれています。入店されるお客様にも寛いでおられるお客様の双方に気配りできています。
もう1枚の写真は入口を入られたお客様の正面、レジに向き合うと左手の位置にあります。来店されることが解っているお客様の購入履歴を調べて、嗜好に合った商品をその都度、陳列されるそうです。素晴らしいですね。
もう一人は本社の岡本さんです。
このウェルカムボードは岡本さんの手書きです。
ベンチマーク前日に仕上げられましたが、寝ていて「あれではダメだ!」と思い、当日の朝に作り替えたそうです。
作り替えなくても誰にも迷惑もかけないし、作り替えない状態でもお客様は感動するでしょう。
なのにわざわざ作り替える。「これでええやん!」ではなく、「これではダメだ!」が標準となっています。
このお二人は「プロ」です。
私は全ての社員を知っています。
思い起こすと全員が徹底して、自分のやるべきことを細かいレベルまで、こだわってやっています。
正に「全員がプロの集団」が伊部株式会社様です。
今回のベンチマーキングに参加した企業は全て、顧客に何らかの商品、サービスを提供し、その対価として売上を上げているので、「プロ」と呼ばれる人達です。その皆様が異口同音に「伊部さんは凄い」と口にされます。
「伊部さんは凄い」には「伊部さんだからできる」「私たちはまだまだ」という気持ちが無いでしょうか?
少なからずあると思います。
APRAのチェックシートで100点満点が取れると完全無欠のプロと言えるでしょう。伊部さんですらまだ100点を取れていません。それに比べると90点を取れていない自分達は「伊部さんが凄い」のではなく、「プロとしてまだまだだ。情けない、恥ずかしい」と思わなくてはなりません。
このように思うことで、「創意工夫」や「継続」「更なるレベルアップ」に向かっていけるのでは無いでしょうか?
ではいつもの様に写真を使って説明いたします。
以前のベンチマークレポートもご参照下さい
以下はシナコバのPVです。
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